「ウラシマソウ・黒花」 2005年に採取したものを2008年に千葉の知人から小さな小芋を分けていただいたものですが・・・今年始めて開花しました。「黒花」としかラベルには書いていなかったのですが・・・花の黒さは「黒真珠」レベルの艶の無い黒花の逸品です。まだ小さな開花苗で仏炎苞に少しかすれが見られますが、もう少し作り込むと更に黒さは増すのではないかと思います。年数がたっているので小芋が分けてあると思い、欲をかいて探したのですが解りませんでした。まあ・・・そんなものです・・・。
雪割草の葉の展開もかなり進んできました。
日毎に葉に硬さが増してきて・・・そろそろ止葉も出揃うかと言うところです。
ココまで来ると・・・「灰色の悪魔」も一安心です。
今年「灰色の悪魔」が発生した苗を見てみると・・・
やはり、昨秋からこの春に植え替えたものが多く見られます。
実は・・・かなり密集した鉢植えでも、かなり花弁の落ちた痕跡のある鉢でも・・・
植え替えずに1年以上そのままにしておいた鉢植えには「灰色の悪魔」は余り発生していません。
新しい用土に変えた時の「なにか」によって、この病気は発生しやすいように感じます。
ただし・・・これは鉢植えのみに言える事です。
ポット苗に至っては、密集して蒸れやすいケース等は普通に発生してきます。
と…言う事は・・・
時間が無くて忙しい時には・・・
取り敢えず、昨秋以降に植え替えた鉢だけでも花摘みと古葉の整理をしておけば・・・
「灰色の悪魔」はかなり防げるのではないかと思います。
ここ数日、風の強い日が続いています。
こんな時は脱水による葉の萎れも怖いものです。
折角伸びた新葉が萎れ、灌水により戻り、また萎れ・・・
これの繰り返しにより傷むと、ここにも「灰色の悪魔」はやって来ます。
今日の様に風の強い日は・・・
どんな作業にもまして、早めの灌水が重要です。
風を読んで、気象を読んで、萎れさせないための灌水のタイミングを見測る!!
どこを優先するかを考えて、1日の動きのムダを極力なくす。
これが出来れば大したものなのですが・・・
出来る出来ないも・・・個人差なのですよね・・・。
やれやれ・・・ですね。
「ウラシマソウ・黒花」 こちらも別な千葉の方から分けていただいたウラシマソウの黒茶花です。「黒花」としてはまずまずの花なのですが、丸みを帯びた仏炎苞の型がとてもよく気に入っています。
「ウラシマソウ・黒花」 この花も上の写真の坪採り兄弟株です。こちらの方が少し茶色みの強いものですが、花はとても大きく見事です。千葉では比較的栽培されているタイプの「黒花」だと思います。
「ウラシマソウ・赤花たち」 紀州産の赤花君たちも続々と咲いてきました。赤黒い花は迫力があり人目をひきますが、サーモンピンクの柔らかい色味もまた好きなタイプです。紀州産のウラシマソウは比較的スリムで腰高の個体が多く見られます。葉姿や草姿だけ見るとナンゴクウラシマソウと区別のつかないものも結構多いですね。
売店・・・賑やかになって来ました。
春ですね。